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パースのお手本には何を選びましょうか。一応、パースの理解と、その描き方を習得しましたら、次には、センスです。建物をどの角度で、どんな添景で、どんなタッチで、どのくらいの画面で収めるかは、個々のセンスが決めることになります。
センスをテキストや言葉で学ぶことは難しいことです。パースをたくさん描きながら、自然に身に付けることもありますが、自分はこんな絵を描きたいと言うお手本をもつて、その雰囲気を真似ることが、センスを学ぶ早道のようです。 プロのパースのために描かれた本はあまりすすめたくありません。広角で、画角に 無理強いするアングルや、(私たちの通常の視界では収まらない画角です。皮肉にも、CGソフトで描く3Dでは、画角に無理があるときにはフレーム枠がその限界を教えてくれますが。)大げさな添景やそのスタイルもちょっと首をかしげることがあります。 特に、商業空間を描くこの手の本には、その悪しき傾向がうかがえます。 スケッチや水彩で描くパースの本もひどいのがあります。先日、買った本は(アマゾンで購入ですから、中身が分かりません)まったく、なぐり描きとしか言いようのないマーカーで描かれた絵、そのラフさが自慢のようですが、これでは、まったくのラフ(粗)で、そのセンスやいかにと思わせます。 と言うわけで、皆さんには、パースを水彩画で描く時のお手本に 画家が描く風景画をすすめます。 パースに向いた水彩画は不透明絵の具を使う重厚な水彩画より、透明絵の具による淡彩画が向いてるようです。建物の形状や、ディテールの内容は鉛筆の下書き(CGから水彩画を描く時には、ワイヤーフレームの線画またはスキャンした下書きです)をそのまま生かす方が楽ですから。 お手本は、安野光雅、ならざき清春、北条章、西丸式人、他、水彩画の達人から学べます。 その中でも、奥津国道の風景画はパース絵にぴったりです。 あまり個性的で、抒情的であるのは絵としては素晴らしくも、建築の構造や、その特徴を伝えるパース絵には不向きです。その点、奥津国道氏の風景画はきちんと対象を捕らえて、正確に描かれています。気品のある水彩のタッチをまねるには 氏の作品を参考にするといいでしょう。 ■上/林檎 小野月世 作 ■中/風景 奥津国道 作 ■下/グリザイユ描法 奥津国道 作 ■参考紹介 「水彩画プロの裏ワザpert 2」奥津国道著 講談社
by pers-ko
| 2007-05-22 10:36
| パース上達のために
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